昨年秋に行ったクラウド・ファンディング「From Tokyo to Bali」にご協力いただいた方に、まずはお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。無事に研修を終えて帰国しております。
3月24日(火)、バリ島中部タバナンのBali Mountain Retreatという施設で女性のみの500時間ヨガ教師トレーニング「SHAKTI INITIATION」1ヶ月の学びを終え、無事に修了式を終えました。17人の仲間は、まだ東南アジアで旅を続ける人、アメリカへすぐに帰国した人、まもなく結婚や移住など大きな転換期を迎える人など様々ですが、みんなそれぞれの旅路へと発っていきました。
今回のSHAKTI INITATION、昨年9月から、週1回の電話会議とFacebookグループがスタートしました。バリ島で受講生全員と実際に顔を合わせてからの期間は約1ヶ月でしたが、修了後バラバラになったあと、4月末までペアを組んで、チャクラを活用したカウンセリング的なセッションが続きます。500時間トレーニングですが、8ヶ月間に渡ってのプログラムということになります。私はクラウド・ファンディングの準備も含めると約9ヶ月間、SHAKTI INITIATIONをやったわけです。
バリ島滞在中は、山間部の宿に滞在していましたが、3日間だけ海のそばで過ごし、WATSU(水中で行うボディワーク)をペアで体験したり、ヒンズー教のバリ島で唯一の仏教寺院を訪れたり、それぞれが調べてきた女神について、そしてその女神と自分の関係を発表したり。
ジャングルの定宿に戻ったあと、沈黙を保って、食事と睡眠時間以外は基本的に瞑想だけ行うという3日間もありました。
チャクラも時間をかけて学びました(課題の一つは、7チャクラそれぞれと自分の関係をアートにしてバリ島に持っていく、というものでした。各チャクラが解剖学的にはどこにあるのか、また「チャクラ」という言葉を使わずにクラスで活用する術などを勉強)。手の形でエネルギーを意図的に流す、数々のムドラも勉強しました。
また3週目には最終試験にあたる実習「Gift Sharing」(200時間YTTヨガ教師研修でいうところのPractice Teach)があり、一人45分のクラスあるいはワークショップをリードしました。生まれて初めて私が行ったワークショップとなりました。20名の参加者をリードする、それぞれの体験をしてもらう、というファシリテーターの立場そのものが、私には最も大きな挑戦でした。でも、YTTでデモクラスを行う「プラクティス・ティーチ」の時よりも緊張せずに臨めました。完全に信頼できる仲間、指導してくれた教師(グレースとジョヴィンナ)のおかげです。
私が行った45分のワークショップは「Everyone is a Healer」というテーマで、自然の中で植物と瞑想したあとに、ペアワークで相手の体や心を癒す体験をしてみる、というものでした。予想以上になかなか好評でした。
終わったあと、難しく考えなくても、そしてハードルを自分で高くしなければ、ワークショップは意外と出来るかもしれない、と自信が持てました。私がシェアしたいと思うことを、どこかで希望する人もきっといるでしょう。
それにしても、バリ島の1ヶ月で何よりも凄かったのは、完全に信頼できる仲間と共に、真に安全と感じる環境で1ヶ月を過ごしたということです。
女性ばかりが20数名集まると、エゴがぶつかったり、合わない人が出て来たりするんじゃないかと当初心配していましたが、それはこれまでの私の人生での体験をなぞろうとするマインドが立てた予測でした。
17名の中で特に気が合う人とそうでない人はもちろんいましたが、根底には「決して私は判断されない」「何を言っても、何をやっても受け入れられるから絶対大丈夫」という安心感がありました。感じたことのない高揚感が常にあったのですが、感情が激しく上下したり、カタルシスが訪れたりはなく、しっかりグラウンディングしながら、自分自身とつながっていられました。信頼や安心からくる幸福感というかんじでしょうか?言葉では言い表し難い感覚です。
SHAKTI INITIATIONの仲間が、全員ホントにすこぶる素晴らしい人間で驚きましたが、あっそうか、この世に生を持って生まれてきた人は、みんな、それぞれすこぶる素晴らしいんだ、ということに気づきました。
ヨガ教師としての私の役目は、その人の潜在性、いのちを謳歌する本来の姿に戻ったり、それをワクワクしながら(あるいは疑いの余地がない意志で)行動にしていくのを手助けすることなんですね。
そのためには、私自身が嘘のない、裏表のない、本来の自分でいればいいんですね。また、あらゆる人には素晴らしい才能や意志があり、たまに本人もその神々しい中身に気づいてないこともあるから、誰しも見た目や社会経済的な背景などから判断することは出来ない、ということなんですね。そういった学びを得て帰ってきました。
世の中では悲しいことや理不尽なことが起こります。私の暮らしや人生の中でも。
この研修によって、私は解脱しなかったし、やっぱり辛い出来事を、なかったことには出来ないです。
けど、そこに自分の気持ちをどう持っていくのか、それとどう関わるのか、そういう世の中を自分はどう生きていくのか?そういった問いへの私の答えは、より前向きに、より強くなったと感じます。
世界のどこかで悲しんでいる女性に、虐待されている女性に、慈しみをもって祈りを捧げる、そのことで少し何かが変わるかも(もちろん女性だけじゃなく、虐げられている人すべてに祈りたい)。私の周囲の人たちとコミュニケーションをとるときは、もう少し愛情を持って接していく。私たち女性が考え方や気持ちを変えて世界を見たら、もし周りとの関わり方を、女性ならではの柔らかさや笑顔やサポートで接していくようにしたら、世の中変わるかも。そういうこと本気で出来るな、と研修終わったいま感じています。稚拙な言葉でしか表現出来ないのが歯がゆいです、、、伝わらなかったらごめんなさい。
そんなわけで、これからもどうぞ宜しくお願いします。そして私にお手伝いできることがあったら、お気軽にお声がけください。
あなたが安全で守られていますように。
あなたが苦しみや困難から解放されていますように。
あなたが健やかで強くありますように。
あなたが平穏で幸せでありますように。
祈っています。
長谷江利子
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